2016年03月08日
愛を届けるグラス

昨年10月にメールで、夕陽グラスのサイズ変更を依頼されていました。
「最愛の妻をガンで失いました。
霊前に供えるグラスを探していたところ、
妻の好きそうな色のグラスを見つけました。
しかし、霊前には大きすぎるので、一回り
小さく作っていただけないでしょうか。」
と、メールに書かれていました。
「妻はカトリック、私は神道で
両方とも故人にはお供えはしません。
でも私なりに出来ることがあればと思い
毎日のお供えを欠かさずやっております。
本当は生きている時にあれもこれも
もっと色んなことをしてあげたかった。
そう思う毎日で、、、
たぶん残りの人生ずっとそうなのでしょう。
でも、やれることはやってあげたいのです。」
愛する家族を失った時、思うことは皆同じですね。
ああしてあげれば、こうしてあげたらよかったと
後悔ばかりです。
毎日そんな風に、ご自分を責めていらっしゃると
思うと切ないです。
1月に再開後、ガラスの状態が良くなるまで待って、
いよいよ着手したのですが、一回り小さいサイズだと
高さが8センチほどになり、まだ大きい気がします。
もう一度トライして、7センチの高さにしました。


これならいいかなと、メールでお知らせして、
了解いただき、長崎五島列島へお送りいたしました。
一昨日、届いたとメールで知らせてくださいました。
サイズもぴったりで、可愛らしく気に入られたと、、、
毎日、天国の奥様へ愛を届けるグラスになりました。
Posted by FARO at 13:01│Comments(2)
│FAROのガラス作品
この記事へのコメント
こんにちは。
読んでいて、作り手の想いもたくさん伝わります。
読んでいて、作り手の想いもたくさん伝わります。
Posted by takahashi01
at 2016年03月08日 14:21

takahashiさん
ありがとうございます。
悲しんでいらっしゃる方の側に立って、製作するように心がけているので、そうおっしゃっていただけると嬉しいです。
ありがとうございます。
悲しんでいらっしゃる方の側に立って、製作するように心がけているので、そうおっしゃっていただけると嬉しいです。
Posted by FARO
at 2016年07月14日 09:47
